ケガをしてアイシングはもう古い!?最新の応急処置は?池田市オアシス整骨鍼灸院

今回は、ケガをした際の応急処置に関する最新のアプローチをご紹介します。従来の「RICE」や「PRICE」とは異なり、より積極的な回復を目指す「PEACE & LOVE」が注目されています。ぜひ、ケガをした時に役立つ新しい視点を身につけてください!
ケガの応急処置、あなたはどれを知っていますか?

ケガをした時の応急処置といえば、RICE(Rest, Ice, Compression, Elevation)や、さらにPRICE(Protection, Rest, Ice, Compression, Elevation)といった方法が広く知られています。これらは安静、冷却、圧迫、挙上といった処置が中心で、ケガの初期対応として長い間使われてきました。
しかし、近年ではより積極的な回復とリハビリを目指す新しいアプローチが求められています。それが、PEACE & LOVEです。
従来のRICE・PRICE処置とは?
まず、従来のアプローチを簡単におさらいしましょう。
RICE(Rest, Ice, Compression, Elevation)
- Rest(安静): 患部を動かさずに安静に。
- Ice(冷却): 患部を冷やし、炎症を抑える。
- Compression(圧迫): 腫れを抑えるために患部を適度に圧迫。
- Elevation(挙上): 腫れを軽減するために患部を心臓より高い位置に。
PRICE(Protection, Rest, Ice, Compression, Elevation)
RICEにProtection(保護)が加わり、ケガをした部位をよりしっかりと保護して追加の損傷を防ぐ方法です。
これらの方法は、ケガの初期対応には適していますが、安静を重視するため長期的なリハビリや早期回復には必ずしも適していないという意見も出てきています。
新しい応急処置「PEACE & LOVE」とは?

一方、最新のアプローチとして注目されているのが、PEACE & LOVEです。この方法は、ケガの初期対応からリハビリ、そして再発防止までを視野に入れた包括的なものです。
PEACE(急性期の処置)
- Protection(保護): ケガを防ぐため、最初は患部を一時的に保護します。安静にすることも重要です。
- Elevation(挙上): 腫れを軽減するため、患部を心臓より高い位置に。
- Avoid anti-inflammatory drugs(抗炎症薬の回避): 抗炎症薬やアイシングを控え、体の自然な炎症反応を抑えすぎないことが推奨されています。炎症は回復の一部であり、過度に抑えると治癒が遅れる可能性があります。
- Compression(圧迫): 腫れを抑えるため、適度な圧迫を行います。
- Education(教育): 患者様に対してケガやリハビリについての知識を共有し、積極的なリハビリ参加を促します。
LOVE(回復期のアプローチ)
- Load(負荷): 早期に患部に適度な負荷をかけることで、回復を促進します。過度の安静は避け、少しずつ動かすことが重要です。
- Optimism(楽観): 前向きな考え方は、回復に大きな影響を与えます。心のケアも忘れずに。
- Vascularisation(血流改善): 有酸素運動などで血流を促進し、ケガをした部位の修復をサポートします。
- Exercise(運動): 適切な運動を早期に始めることで、再発防止や機能回復を図ります。
従来の方法との違いは?
RICEやPRICEは、ケガの初期対応としては有効ですが、PEACE & LOVEは回復期まで見据えたアプローチです。特にアイシングや抗炎症薬の使用を避けること、早期の運動を推奨する点が大きな違いです。
PEACE & LOVEのポイント
- アイシングや抗炎症薬の過度な使用は避け、自然な炎症反応を活かす。
- ケガが回復し始めたら、安静をやめて徐々に患部に負荷をかける。
- 心のケアも重視し、ポジティブな姿勢でリハビリに取り組む。
まとめ
「アイシングで腫れを抑える」という従来の考え方は、短期的には効果があっても、長期的な回復には必ずしも最適ではないかもしれません。PEACE & LOVEは、初期の保護だけでなく、リハビリや再発防止に向けた新しい視点を提供してくれます。
もし、ケガをしてしまった際には、この新しいアプローチを参考にしてみてくださいね!
もっと詳しいケアや相談が必要な場合は、当院にお気軽にご連絡ください。
