紅葉の五月山で「歩き疲れ」を作らない歩き方&靴の整え方|池田市の足の痛み専門・オアシス整骨鍼灸院
池田市の秋は歩く季節。とくに五月山の坂道・階段では、歩き方のクセや靴の「屈曲位置のズレ」が膝や足裏の負担につながりやすく、翌日の痛みや張りの原因になります。本記事では、登りは歩幅小さめ・下りはピッチを上げる・靴は踵から固定して屈曲位置を合わせるという専門家の視点から、今日から実践できる具体策をまとめました。ハイキング前の「出発前チェック」まで用意していますので、紅葉シーズンを快適に楽しむための準備にお役立てください。

池田市で増える「歩き疲れ」の相談
紅葉〜初冬にかけて、五月山・周辺の坂道や階段を歩いたあとに「膝の内側がズキッとする」「足裏(土踏まず〜踵)が張る」「足首の不安定感が出る」といったご相談が増えます。多くはトレーニング不足よりも、歩き方のクセと靴の合わせ方の影響が大きい印象です。以下の3点が重なると、当日だけでなく翌日の痛み・張りにつながりやすくなります。
① 坂道で「ブレーキ筋」(太もも前面)に頼りすぎる
下りで一歩が大きくなり、着地時間が長くなると、膝前面〜内側に制動(ブレーキ)の負担が集中します。歩幅を小さくしてピッチ(歩数/分)を上げるだけで、衝撃時間が短くなり、膝周りの張りを軽減できます。
【セルフチェック】下りで太もも前だけがパンパンになる/翌日に膝の内側が痛む → ピッチ調整の余地あり。

② 踵が浮く・つま先が当たる=サイズ/固定の問題
靴をつま先基準で合わせると中で前滑りが起き、母趾〜前足部にストレスが集中します。まず踵をかかとヒールカップに「トン・トン」と合わせてから紐(またはベルト)で甲を固定するのが基本。歩行中に緩んだら、休憩時に結び直し(再固定)するだけでも、つま先の当たりやマメ予防に効果的です。
【セルフチェック】歩くたびに踵がパカパカ/下りでつま先が痛い → 踵合わせ+再固定を。

③ ソール(靴底)が硬すぎて「返り」が合わない(屈曲位置ミスマッチ)
靴底の曲がる位置が前足部(MTP付近)に合っていないと、足裏全体の荷重移動がスムーズにできません。新品の靴は返りが硬いことが多いので、事前に手で数回しならせて返りを出すと歩行が楽になります。
【セルフチェック】靴を手で曲げたとき、土踏まずで折れていないか?前足部で素直にしなるか?

以上の3点はフォーム×靴を少し整えるだけで大きく改善します。必要に応じて、当院では歩き方の簡易評価と靴の調整を行い、個々の足に合ったインソール活用法もお伝えしています。詳細は【足の検査ページ】や【全身リカバリープログラム】をご覧ください。
専門家が勧める「登り/下り」のコツ(すぐ試せる3ポイント)
登り:股関節主導+歩幅小さめ
息切れや膝前面の張りを抑えるには、一歩を小さくして股関節(脚の付け根)から前に運ぶ意識が有効です。つま先で強く蹴るより、足裏全体で地面を押すイメージで。
【実践ポイント】
・歩幅は“いつもの7〜8割”に縮める
・つま先で蹴りすぎない(ふくらはぎの過緊張を防ぐ)
・体幹は軽い前傾をキープ(腰を反らさない)
【セルフチェック】登りで太もも前だけが張る→歩幅が大きすぎのサイン

下り:ピッチを上げてブレーキ時間を短縮
下りは衝撃が増えやすいので、一歩を小さく→歩数(ピッチ)を上げることで、接地時間(ブレーキ時間)を短くします。体が後ろに倒れると踵着地が強くなるため、やや前傾を保つのがコツ。
【実践ポイント】
・“小股でテンポよく”を合言葉に
・目線は数歩先、上体はやや前傾
・不安がある日はスティック(ポール)活用
【セルフチェック】下りの翌日に膝内側が痛い→ピッチ不足のサイン

休み方:疲れる前にこまめ休憩
疲れてから止まるより、5〜10分ごとに30〜60秒の「立ち休み」を入れるほうが、足の張りが蓄積しにくく安全です。休憩時に紐の緩みを締め直すと、つま先の当たりや前滑りを防げます。
【実践ポイント】
・段差でふくらはぎを軽くストレッチ
・足首を数回ゆっくり回す
・靴紐(ベルト)を締め直し、踵のフィットを再確認
【セルフチェック】再出発直後に足が軽い→休憩タイミングが合っている目安

注意
路面や体力には個人差があります。痛みや違和感が強い日は無理をしないでください。必要に応じて【足の検査ページ】で状態を確認し、【全身リカバリープログラム】で歩き方の調整をご相談いただけます。
靴の整え方:屈曲位置・踵の保持・前滑り対策
① 屈曲位置を合わせる(返りのチェック)
靴は前足部(MTP付近)で曲がるのが理想です。土踏まずの位置で折れる靴は、足裏の荷重移動がぎこちなくなり、長時間歩行で張りが出やすくなります。新品は返りが硬いことが多いので、出発前に手で数回しならせて返りを出すと歩行が楽になります。
【セルフチェック】靴を手で曲げる→前足部で素直にしなるか?土踏まずで折れていないか?

② 踵カウンター+紐(ベルト)で“踵から”固定
つま先基準で合わせるのはNG。まず踵をかかとヒールカップに“トン・トン”と合わせ、その状態で紐(またはベルト)を締めて甲を固定します。これで前滑りと踵の浮きが抑えられ、下りのつま先圧迫やマメを予防できます。休憩時は再固定(締め直し)を習慣に。
【実践ポイント】フィットが甘い場合は「かかとロック(ヒールロック)」系の結び方も有効。

③ 靴下の厚みをそろえる
左右や日によって靴下の厚みが違うと、当たり・摩擦・前滑りが起こりやすくなります。当日も同じ厚みで統一し、折り目やシワを作らないようにしましょう。
【セルフチェック】歩行中、片足だけつま先が当たりやすい→靴下厚み・折り目を確認。
④ 前滑りストッパー&インソールで負担分散
下り坂では前滑り=母趾への偏った負担になりがち。必要に応じて前滑り防止パッドや、土踏まず支持+踵安定が得られる調整型インソールを使うと、足指への圧を分散できます。当院では歩行と足部アライメントの簡易評価→靴内調整→使い方指導まで行います。詳細は【足の検査ページ】と【全身リカバリープログラム】をご確認ください。
チェックリスト
- □ 靴は前足部でしなる(屈曲位置が合っている)
- □ 踵を合わせてから紐(ベルト)で甲を固定した
- □ 靴下の厚み・折り目を左右同じにした
- □ 前滑り防止・インソール活用を検討した(特に下りが不安な方)
5分でできる出発前チェックリスト
家を出る前、または登り始める前に5分だけ。このチェックで当日と翌日のラクさが大きく変わります。必要ならベンチや段差で整えてからスタートしましょう。
チェックリスト
- □ 紐(ベルト)を締め直した(踵をトンと合わせてから甲を固定)
- □ 屈曲位置が合う(前足部でしなり、土踏まずで折れない)
- □ 靴下の厚みが左右同じ(折り目・たるみなし)
- □ 登りは歩幅小さめのイメージを共有(同行者がいれば一声かけ)
- □ 下りはピッチを上げる(小股でテンポよく)
- □ 休憩は5〜10分ごとに30〜60秒を目安に(紐の再固定も)
- □ 水分・行動食・雨具は手に取りやすい位置に
- □ 不安があればストック(ポール)を準備
ひと言アドバイス
その日の足に合わせて柔軟に。違和感があれば無理せず戻る判断も大切です。状態確認や歩き方の微調整は【足の検査ページ】や【全身リカバリープログラム】でご相談いただけます。
ケース紹介
週末の五月山散策で膝内側が気になる40代の女性の方

評価では、下りでのブレーキ時間が長い(ピッチ不足)と、靴内の前滑りが主因と考えられました。小さな歩幅+テンポUP、休憩時の紐の再固定(踵から)、靴の屈曲位置の事前ならしを行い、当日の違和感が軽減。翌日の張りも和らいだとのことです。(個人の感想であり、効果には個人差があります)
紅葉シーズンは、下りでの膝内側の張り/足裏の突っ張り/つま先の当たりのご相談が目立ちます。多くは、歩幅とピッチの調整、踵からの固定と紐の再締め、屈曲位置の確認で負担を下げられます。詳しい状態確認は【足の検査ページ】、歩き方の微調整は【全身リカバリープログラム】へ。
よくある質問(FAQ)
トレッキングポール(ストック)は必要ですか?
坂や段差が多いコース、下りが不安な方には有効です。上半身で荷重を分散でき、転倒予防にもつながります。はじめて使う場合は短めの歩幅+やや前傾を意識しましょう。
下りで膝の内側が痛くなったら、どうすればいい?
歩幅をさらに小さく→ピッチUPへ切り替え、休憩して紐を踵から結び直しを行いましょう。痛みが強いときは無理をせずコース短縮・撤退を。
どんな靴が向いていますか?
基本は踵がしっかり・前足部がしなるタイプ。まず踵で合わせてから甲を固定できるものが安心です。迷う場合は靴の実物を持参し、フィットや歩き方の確認を受けましょう。
休憩の目安は?
5〜10分歩いたら30〜60秒の“こまめ休憩”がおすすめ。休憩ごとに紐の再固定(踵から)を行うと、つま先の当たりや前滑りを防げます。
当日のセルフケアは?
ふくらはぎ・前ももを軽く伸ばす→足首をゆっくり回すを各30秒ほど。帰宅後は足指グーパーで循環を促し、湯温はぬるめに。
雨予報や路面が濡れている日は?
滑りやすい下りでは歩幅さらに小さめ+ピッチUPを徹底。グリップの効く靴底、替え靴下の携行も安心です。
子ども連れでも大丈夫?
大丈夫です。大人がペースを合わせて“短い一歩”をキープし、段差や濡れた落ち葉では手をつなぐ・声かけを。休憩で靴紐の再確認も忘れずに。
受診が必要なサインは?
膝や足に急な腫れ・熱感・強い痛みが続く、しびれや力が入りにくいなどの症状があれば、早めに医療機関を受診してください。
当院へのご相談
痛みのコントロールから「痛みが出にくい体づくり」まで、丁寧にサポートします。初回はカウンセリング・検査・施術で約90分。無料相談だけでも大丈夫です。






