
- 足の付け根や股関節の前側が痛い
- 深くしゃがんだときや長く座ったあとに、股関節が詰まるように感じる
- ランニングやスポーツで、股関節を曲げたりひねったりすると痛みが出る
病院で「FAI」と言われたものの、運動を続けてもよいのか、これから何をすればよいのか分からない。
FAI症候群(大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群)は、股関節を曲げたりひねったりした際に、大腿骨と寛骨臼が早い段階で接触しやすく、その接触と関連して股関節や足の付け根に症状がみられる臨床的な状態です。
ただし、画像上にカム形態やピンサー形態と呼ばれる股関節の骨形態がみられても、それだけでFAI症候群と診断されるわけではありません。
FAI症候群は、症状・診察で確認される所見・画像所見をあわせて診断します。
そのため、股関節の痛みや詰まり感だけでFAI症候群と決めつけず、どのような動作や姿勢で症状が出るのか、症状が日常生活や運動にどう影響しているのかを整理することが大切です。
池田市のオアシス整骨鍼灸院では、整形外科での診断内容を踏まえながら、股関節の動きや筋力、実際に症状が出る動作を確認します。
FAI症候群の診断や骨形態の評価が必要な場合、または症状の変化から医療機関での再評価が必要と考えられる場合には、整形外科での確認をおすすめします。
このようなお悩みはありませんか?
足の付け根や股関節の前側に痛みがあり、 日常生活や運動で不安を感じている方もいると思います。
- 足の付け根や股関節の前側が痛む
- 深くしゃがんだときに、股関節の痛みや詰まり感がある
- 長く座ったあと、立ち上がりや歩き始めに痛む
- 靴下や靴を履く姿勢がつらい
- 車の乗り降りで足の付け根が痛む
- ランニングやスポーツで、股関節を曲げたりひねったりすると痛む
- 切り返しや方向転換で、痛みや引っかかり感がある
- 病院で「FAI」と言われたが、運動を続けてもよいのか分からない
将来のことが心配になっていませんか?
FAI症候群と診断されたことで、 「将来、変形性股関節症になるのではないか」 「手術が必要になるのではないか」と、 不安を感じている方もいると思います。
このような症状は、FAI症候群でみられる場合があります。 ただし、股関節の痛みや詰まり感、特定の動作で症状が出ることだけで、 FAI症候群と判断することはできません。
股関節周囲のほかの問題でも、似た症状がみられることがあります。 すでに診断を受けている場合も、診断名だけではなく、 どのような動作で症状が出るのか、 日常生活や運動にどの程度影響しているのかを確認することが大切です。
FAI症候群とは?
股関節は、太ももの骨である大腿骨の先端にある「大腿骨頭」と、骨盤側の受け皿である「寛骨臼(かんこつきゅう)」でつくられています。
FAI症候群は、正式には「大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群」と呼ばれます。
股関節を深く曲げたり、ひねったりする動作に関連して、足の付け根の痛みや股関節の動かしにくさなどがみられる状態です。
背景には、大腿骨側と寛骨臼側が、動作中に早い段階で接触しやすい骨形態が関係する場合があります。

画像上の骨形態だけで、FAI症候群とは判断できません
FAI症候群に関係する骨形態として、「カム形態」や「ピンサー形態」などがあります。
ただし、画像上にこれらの骨形態が確認されたことと、FAI症候群と診断されることは同じではありません。
痛みのない方にも、カム形態などの画像所見がみられることがあります。
そのため、画像上の骨形態だけで、現在感じている股関節の痛みや詰まり感をすべて説明することはできません。
FAI症候群は、症状・診察で確認される所見・画像所見をあわせて診断します。
つまり、
「股関節が詰まる感じがするからFAI症候群」
「X線でカム形態やピンサー形態が確認されたからFAI症候群」
と、症状や画像所見のどちらか一方だけで判断するものではありません。
骨形態と現在の症状との関係を整理するためには、どのような姿勢や動作で症状が出るのかを確認し、整形外科での診察や画像評価とあわせて考えることが大切です。
FAI症候群はどのように診断されるのでしょうか?
FAI症候群は、股関節の痛みがあることや、画像上にカム形態・ピンサー形態が確認されたことだけで診断するものではありません。
診断では、次の3つをあわせて確認します。
- 現在みられる症状
- 診察で確認される所見
- X線などの画像所見
それぞれを別々に見るのではなく、症状・診察所見・画像所見がどのように関係しているのかを整理して判断することが大切です。

1.症状の出方やこれまでの経過を確認します
まず、現在どのような症状で困っているのかを確認します。
例えば、
- 足の付け根を中心に、股関節のどのあたりが痛むのか
- 深くしゃがむ、長く座る、立ち上がるなどで痛みが出るのか
- 股関節をひねる動作や方向転換で症状が出るのか
- ランニングやスポーツにどの程度影響しているのか
- 引っかかり感やクリック感、動かしにくさがあるのか
- いつ頃から症状があり、どのような経過をたどっているのか
などを整理します。
FAI症候群では足の付け根や股関節周辺に症状がみられることがありますが、似た症状はほかの股関節の問題でも起こります。
そのため、痛む場所だけでなく、症状が出る姿勢や動作、これまでの経過、日常生活やスポーツへの影響をあわせて確認します。
2.股関節の動きや、症状が再現されるかを確認します
診察では、股関節の曲げ伸ばしや内旋・外旋などの動きを確認します。
また、股関節を曲げ、脚を内側へ寄せながら内向きにひねり、普段感じている足の付け根の痛みが再現されるかを確認する「FADIRテスト」などが行われることがあります。
ただし、FADIRテストで痛みが出たからといって、それだけでFAI症候群と診断できるわけではありません。
FAI症候群以外の股関節の問題でも、同じ検査で痛みが出ることがあります。そのため、検査結果は症状や画像所見とあわせて判断します。
3.画像検査で股関節の骨形態などを確認します
画像検査では、まずX線(レントゲン)で、股関節の骨形態や変形性股関節症に関連する変化がないかを確認します。
診察内容やX線の結果に応じて、追加の画像検査が検討されることがあります。
MRI
関節唇や関節軟骨など、X線では分かりにくい組織の状態を詳しく確認する必要がある場合に検討されます。
CT
大腿骨側や寛骨臼側の骨形態を立体的に詳しく確認する必要がある場合や、今後の治療方針を検討する場合などに用いられることがあります。
すべての方にMRIやCTが必要なわけではありません。現在の症状、診察所見、X線の結果などに応じて、必要な検査が選択されます。
FADIRテストやX線の結果だけで、FAI症候群と診断することはできません。症状・診察所見・画像所見をあわせて、整形外科で確認することが大切です。
FAI症候群の診断や画像評価、今後の治療方針については、整形外科で判断します。
画像検査で確認される骨形態には、カム形態やピンサー形態などがあります。続いて、それぞれの特徴とFAI症候群との関係を説明します。
FAI症候群に関係する骨形態
画像検査では、FAI症候群と関係することがある股関節の骨形態として、主に「カム形態」と「ピンサー形態」が確認されることがあります。
ただし、カム形態やピンサー形態は、FAI症候群そのものを表す病名ではありません。FAI症候群は、画像所見だけでなく、現在みられる症状や診察所見との関係をあわせて診断します。

カム形態とは?
カム形態は、丸い大腿骨頭と大腿骨頸部の境目にふくらみがあり、その境目がなめらかな形から外れている骨形態です。
股関節を深く曲げたり、内向きにひねったりする動作では、この大腿骨側の形態が寛骨臼の縁との接触に関係することがあります。
ただし、カム形態は痛みのない方にもみられます。また、一部のスポーツ競技者にも比較的多く確認されます。そのため、画像上にカム形態があることだけで、現在の股関節痛をすべて説明することはできません。
ピンサー形態とは?
ピンサー形態は、骨盤側の受け皿である寛骨臼による大腿骨頭の被りや、寛骨臼の向きなどに特徴がみられる骨形態です。
寛骨臼側の形態が、股関節を動かした際の接触や症状と関係する場合があります。
ただし、寛骨臼の被りや向きに特徴がみられることだけで、FAI症候群と判断することはできません。症状のない方にもピンサー形態に関連する画像所見がみられることがあり、研究によって評価方法や基準にも違いがあります。
そのため、一つの画像所見や数値だけで判断せず、股関節全体の画像所見と現在の症状をあわせて評価することが大切です。
カム形態とピンサー形態の両方がみられることもあります
股関節によっては、カム形態とピンサー形態の両方の特徴がみられることもあります。
大切なのは、どの分類に当てはまるかだけではありません。画像上の骨形態と、現在困っている動作や症状、診察で確認される所見がどのように関係しているのかを整理することです。
カム形態やピンサー形態が画像にあることと、FAI症候群と診断されることは同じではありません。画像所見と症状・診察所見との関係を、整形外科で確認することが大切です。
FAI症候群と関節唇・関節軟骨・変形性股関節症との関係
FAI症候群では、股関節を深く曲げたり、ひねったりした際の接触が、寛骨臼の縁にある関節唇や、関節の表面を覆う関節軟骨への負担と関係する場合があります。
ただし、FAI症候群と診断されたすべての方に、関節唇や関節軟骨の問題がみられるわけではありません。
関節唇と関節軟骨は、それぞれ役割が異なります
関節唇は寛骨臼の縁を囲む組織で、大腿骨頭を受け止める働きを補い、股関節の安定性に関わっています。
関節軟骨は、大腿骨頭と寛骨臼の表面を覆い、股関節がなめらかに動くことを助けています。
FAI症候群では、動作時の接触がこれらの組織への負担と関係する場合がありますが、骨形態や症状だけで、関節内の状態を判断することはできません。

痛みや引っかかり感だけでは、関節内の状態を判断できません
FAI症候群のある方では、足の付け根の痛み、引っかかり感、クリック音、股関節の動かしにくさなどがみられることがあります。
しかし、クリック音や引っかかり感があるからといって、それだけで関節唇や関節軟骨に問題があるとは判断できません。
股関節周囲の筋肉や腱、臼蓋形成不全、変形性股関節症などでも、似た症状がみられる場合があります。
関節唇や関節軟骨の状態を詳しく確認する必要がある場合には、整形外科でMRIなどの画像検査が検討されます。
骨形態と変形性股関節症との関係
FAI症候群と、画像上のカム形態・ピンサー形態は同じものではありません。
一方で、カム形態は、将来的な画像上の変形性股関節症との関連が報告されています。また、被りの程度が大きい重度のピンサー形態についても、将来の画像上の変形性股関節症との関連を示す研究があります。
ただし、骨形態があるすべての方が、同じように変形性股関節症へ進行するわけではありません。
カム形態やピンサー形態があるからといって、関節唇や関節軟骨の問題を経て、必ず変形性股関節症になるという一本道で経過するものではありません。
骨形態だけで将来の経過が決まるわけではなく、経過には個人差があります。現在の症状や股関節の状態、その変化を確認していくことが大切です。
変形性股関節症でみられる症状や画像検査、日常生活での変化については、変形性股関節症のページで詳しく解説しています。
痛みが以前より強くなった場合や、安静時・夜間にも痛みが続くようになった場合には、症状だけで判断せず、整形外科で現在の状態を再確認することが大切です。
FAI症候群では、関節唇・関節軟骨への負担や、変形性股関節症との関連が報告されています。ただし、骨形態や症状だけで、関節内の状態や将来の経過を判断することはできません。
股関節の痛みには、ほかの背景があることもあります

足の付け根の痛みや股関節の詰まり感、深く曲げたときの痛みがあっても、FAI症候群だけで現在の症状を説明できるとは限りません。
すでにFAI症候群と診断されている場合も、現在の症状を画像上の骨形態だけですべて説明するのではなく、痛む場所や症状が出る動作、これまでの経過をあわせて考えることが大切です。
臼蓋形成不全との違い
臼蓋形成不全は、大腿骨頭に対する寛骨臼の被りが少ない骨形態で、主にX線画像を用いて評価します。
一方、FAI症候群は、股関節を動かしたときの症状・診察所見・画像所見をあわせて診断する状態です。
ただし、足の付け根の痛みや詰まり感だけで、FAI症候群と臼蓋形成不全を見分けることはできません。また、FAI症候群に関係する骨形態と臼蓋形成不全に関係する所見が、同じ股関節にみられる場合もあります。両者を単純な二択として考えず、整形外科で画像所見を含めて整理することが大切です。
臼蓋形成不全の特徴や変形性股関節症との関係については、臼蓋形成不全と股関節の痛みのページで詳しく解説しています。
股関節周囲の筋肉や腱が関係する場合もあります
股関節周囲の筋肉や腱が、足の付け根や股関節外側の痛みに関係する場合もあります。スポーツをしている方では、内転筋や下腹部周辺を含む鼠径部の問題が関係することもあります。
また、腰など股関節以外の場所から、臀部や太もも周辺に痛みを感じる場合もあります。慢性的な股関節痛では、関節内だけでなく、腱や滑液包などの股関節周囲の組織も評価の対象になります。
変形性股関節症でも、立ち上がりや歩き始めの足の付け根の痛み、長く立ったり歩いたりしたときのつらさ、股関節の動かしにくさなどがみられることがあります。
そのため、痛む場所やクリック音、引っかかり感だけで、どの組織や状態が関係しているのかを判断することはできません。
早急に医療機関で確認したい症状
次のような場合には、整骨院で様子をみるのではなく、整形外科や救急外来などの医療機関で早めに確認してください。
- 転倒や強い衝撃のあとから、股関節に強い痛みがある
- 痛くて脚に体重をかけられない、歩くことができない
- 外傷後に脚のしびれや感覚の低下がある
- 股関節が急にほとんど動かせなくなった
- 股関節周辺に赤みや熱感があり、発熱や強い体調不良を伴っている
外傷後の強い痛みや荷重不能、外傷後のしびれ・感覚低下は、速やかな医療評価が必要となる症状です。また、熱感や発熱を伴う場合には、感染症などを含めた確認が必要になることがあります。
整形外科で再評価したい症状の変化
すでにFAI症候群と診断されている方でも、次のような変化がある場合には、整形外科で現在の状態を再確認することをおすすめします。
- 痛みが以前より強くなってきた
- 歩ける距離や運動できる時間が短くなってきた
- 股関節が以前より動かしにくくなった
- 安静時や夜間にも痛みが続くようになった
- 以前とは明らかに痛み方が変わった
変形性股関節症が進行した場合には、持続痛や夜間痛がみられることがありますが、これらの症状だけで原因を判断することはできません。
FAI症候群という診断名だけで現在の痛みを決めつけず、症状が出る動作やこれまでの経過を確認することが大切です。必要な場合には、整形外科で診察や画像評価を受け、現在の股関節の状態を確認します。
オアシス整骨鍼灸院で確認すること・できるサポート
FAI症候群の診断や骨形態、関節内の状態、今後の治療方針については、整形外科で評価・判断します。
オアシス整骨鍼灸院では、病院での診断内容を踏まえながら、現在どのような動作で困っているのか、股関節の動きや筋力、活動量が症状とどう関係しているのかを確認します。
1.診断内容と症状の経過を確認します
まず、これまでの診断内容や症状の経過を整理します。
例えば、
- いつ頃から症状があるのか
- 整形外科でどのような診断や説明を受けたのか
- X線やMRIなどの画像検査を受けているか
- どのような姿勢や動作で症状が出るのか
- 仕事やスポーツで股関節をどの程度使っているのか
- 活動中だけでなく、その後や翌日に症状がどう変化するのか
などを確認します。
同じFAI症候群という診断でも、長く座ると痛む方、しゃがむと詰まり感がある方、スポーツのときだけ症状が出る方では、困っていることや確認する内容が異なります。
そのため、診断名だけで内容を決めるのではなく、現在までの経過と生活上の困りごとを整理することから始めます。
2.股関節の動きや筋力を確認します
次に、現在の股関節がどのような状態なのかを確認します。
例えば、
- 股関節の曲げ伸ばしや内旋・外旋
- 動かしたときの痛みや左右差
- 股関節周囲や臀部の筋力
- 片脚立ちや片脚動作での安定性
- スクワットなどでの体幹・骨盤・股関節の動き
などです。
FAI症候群では、単純に股関節を柔らかくすればよいとは限りません。
痛みが出る方向へ無理に動かすのではなく、病院での診断内容や現在の症状、日常生活・スポーツでの目標に合わせて、必要な運動を考えることが大切です。
3.実際に困っている動作を確認します
検査台の上で股関節を動かすだけでなく、日常生活やスポーツで実際に症状が出る動作も確認します。
例えば、
- 歩く・走る
- 椅子から立ち上がる
- しゃがむ
- 階段を上り下りする
- 切り返しや方向転換をする
- スポーツで身体をひねる
といった動作です。
同じ場所に痛みがあっても、動作の始めに痛むのか、深く曲げたときに痛むのか、繰り返した後に痛むのかによって、確認する内容は異なります。
そのため、痛む場所だけではなく、どの動作の、どの場面で症状が出るのかを確認します。

4.確認した内容に応じてサポートします
保存的なサポートでは、カム形態やピンサー形態などの骨の形そのものを変えることを目的としません。
現在の症状や困っている動作に対して、取り組める部分を整理していきます。
確認した内容に応じて、
- 症状を強める動作や活動量の一時的な調整
- 股関節周囲・臀部・体幹の筋力トレーニング
- 片脚動作やスクワットなどの動作練習
- 日常生活やスポーツへの段階的な再開
- 自宅で行う運動の提案
- 症状や身体の状態に応じた施術
などを考えます。
活動中だけでなく、その後や翌日に症状がどう変化するのかを確認しながら、動作の深さ・回数・強度・休息の取り方を調整します。
サポートの中心は、症状に応じた活動量の調整と運動療法です。手技や物理療法は、必要な場合に補助的に行います。
必要に応じて、膝・足首・足部や靴も確認します
股関節の状態と実際の動作を確認したうえで、必要な場合には膝・足首・足部の動きや靴の状態も確認します。
これは、足元や靴をFAI症候群の原因と考えるためではありません。
歩行やスポーツ動作の中で、股関節だけでなく下肢全体がどのように動いているのかを確認するためです。すべての方に靴の変更やインソールが必要なわけではありません。
現在の困りごとや目標に合わせて考えます
すべての方に同じ施術や運動を行うわけではありません。
「長く座るときのつらさについて相談したい」
「しゃがむ動作を確認したい」
「ランニングやスポーツを段階的に再開したい」
など、その方が現在困っていることや目標に合わせて、必要な筋力・動作・活動量を確認しながら取り組みます。
症状の悪化や痛み方の変化など、整形外科での再評価が必要と考えられる場合には、医療機関での確認をおすすめします。
オアシス整骨鍼灸院では、FAI症候群という診断名だけで内容を決めるのではなく、現在の症状・股関節の状態・実際に困っている動作を確認し、その方の目標に合わせて必要なサポートを考えます。
FAI症候群に関するよくある質問
FAI症候群について、患者さんからよくいただく質問をまとめました。 質問を押すと回答が開きます。
Q1.FAI症候群は治りますか?
カム形態やピンサー形態など、画像で確認される骨の形そのものを、 施術や運動によって変えることはできません。
一方で、骨の形を変えられないことと、 できることが何もないことは同じではありません。 現在の症状や困っている動作については、 活動量の調整や運動療法など、状態に応じて取り組める部分があります。
症状の出方や経過には個人差があるため、 現在の状態と目標に合わせて内容を考えることが大切です。
Q2.画像でカム形態やピンサー形態があると言われたら、それが痛みの原因ですか?
必ずしも、画像上の骨形態だけで現在の痛みを説明できるわけではありません。
カム形態やピンサー形態は、股関節に症状のない方にもみられることがあります。 そのため、画像所見があることだけで、 FAI症候群や現在の痛みの原因と判断することはできません。
FAI症候群は、症状・診察所見・画像所見をあわせて診断し、 骨形態と実際の症状がどのように関係しているのかを確認します。
Q3.スクワットや筋力トレーニングをしても大丈夫ですか?
症状や運動内容によりますが、FAI症候群があるだけで、 すべての筋力トレーニングを避ける必要があるわけではありません。
深くしゃがんだときに足の付け根の痛みや詰まり感が出る場合は、 痛みを我慢して同じ深さまで繰り返す必要はありません。
しゃがむ深さ・回数・負荷・フォームを調整し、 運動中だけでなく、その後や翌日の症状も確認しながら行うことが大切です。
Q4.股関節のストレッチをした方がよいですか?
すべての方に、股関節のストレッチが必要なわけではありません。
股関節が硬いからといって、 痛みや詰まり感を我慢しながら、 すべての方向へ強く伸ばせばよいとは限りません。
現在の可動域や症状が出る方向、 日常生活やスポーツで必要な動きに合わせて、 ストレッチの内容を考えることが大切です。
Q5.ランニングやスポーツを続けてもよいですか?
FAI症候群があるという理由だけで、 ランニングやスポーツを一律に中止する必要があるとは限りません。
運動のたびに痛みが強くなる場合や、 活動後・翌日まで症状が残る場合には、 距離・時間・強度などを一時的に調整します。
症状の変化を確認しながら、 目標とする競技や動作へ段階的に戻していくことが大切です。
Q6.FADIRテストで痛みが出たら、FAI症候群ですか?
いいえ。FADIRテストで普段感じている痛みが再現されても、 それだけでFAI症候群と診断することはできません。
FAI症候群以外の股関節の問題でも、 同じ検査で痛みが出る場合があります。
FAI症候群は、症状・診察所見・画像所見をあわせて診断します。
Q7.関節唇損傷とFAI症候群は同じですか?
同じものではありません。
FAI症候群は、症状・診察所見・画像所見をあわせて診断する状態です。 一方、関節唇損傷は、寛骨臼の縁にある関節唇に 損傷や変化がみられる状態を指します。
両方が同時にみられる場合もありますが、 クリック音や引っかかり感だけで、 関節唇の状態を判断することはできません。 詳しい確認が必要な場合には、整形外科でMRIなどが検討されます。
Q8.臼蓋形成不全とは何が違いますか?
臼蓋形成不全は、大腿骨頭に対する寛骨臼の被りが少ない骨形態で、 主にX線画像で評価します。
一方、FAI症候群は、 症状・診察所見・画像所見をあわせて診断する状態です。
症状だけで両者を見分けることはできず、 両方に関連する所見が同じ股関節にみられる場合もあります。
詳しくは、 臼蓋形成不全と股関節の痛みのページ で解説しています。
Q9.FAI症候群があると、変形性股関節症になりますか?
FAI症候群と診断されたことだけで、 将来の経過が決まるわけではありません。
一方、画像上のカム形態は、 将来的な画像上の変形性股関節症との関連が報告されています。 ただし、カム形態があるすべての方が 変形性股関節症へ進行するわけではありません。
骨形態だけで将来を判断せず、 痛みや歩ける距離、股関節の動かしやすさなどの変化を 確認していくことが大切です。
詳しくは、 変形性股関節症のページ で解説しています。
Q10.手術が必要になるのでしょうか?
FAI症候群と診断されたからといって、 すべての方に手術が必要になるわけではありません。
症状や生活上の困りごとに応じて、 活動量の調整や運動療法などの保存的な対応が 検討されることもあります。
症状や日常生活・スポーツへの支障が続き、 診察所見や画像所見との関連が確認される場合には、 整形外科で手術が選択肢として検討されることがあります。 手術の適応は一人ひとり異なるため、整形外科で判断します。
Q11.整形外科と整骨院は、どのように使い分ければよいですか?
FAI症候群の診断、画像評価、薬・注射・手術を含む治療方針の判断は、 整形外科で行います。
整骨院では、FAI症候群の診断や手術適応の判断は行いません。
オアシス整骨鍼灸院では、病院での診断内容を踏まえながら、 現在の症状、股関節周囲の筋力、実際に困っている動作、 活動量などを確認し、運動や活動の内容を考えます。
まだ診断を受けていない場合や、 症状の悪化・痛み方の変化などがある場合には、 整形外科での確認をおすすめします。
病院で「FAI症候群」と言われたものの、運動を続けてもよいのか、 日常生活では何に気をつければよいのか分からず、 不安を感じている方もいると思います。
オアシス整骨鍼灸院では、整形外科で受けた診断や説明を踏まえながら、 股関節の動きや筋力、実際に症状が出る動作、 活動量との関係を確認します。
すべての方に同じ施術や運動を行うのではなく、 現在の状態と日常生活・スポーツでの目標に合わせて、 必要な運動内容や活動量を考えます。
病院でFAI症候群と言われたが、この先何をすればよいか分からない
長く座る、立ち上がる、しゃがむといった動作で困っている
筋力トレーニングの内容や活動量を見直したい
ランニングやスポーツへ段階的に戻りたい
FAI症候群の診断、X線やMRIなどによる画像評価、 薬・注射・手術を含む治療方針の判断は、整形外科で行います。 整骨院では、FAI症候群の診断や手術適応の判断は行いません。
まだ診断を受けていない場合や、痛みが強くなった、 安静時や夜間にも痛む、歩ける距離が短くなったなど、 症状の変化がある場合には、整形外科での確認をおすすめします。
転倒や強い衝撃のあとに体重をかけられない場合や、 発熱・赤み・熱感を伴う場合には、整骨院で様子をみず、 医療機関を受診してください。
診断内容が分かる書類や、X線・MRIなどの画像・検査結果を お持ちの場合は、ご来院時にご持参ください。
歩行やスポーツで症状が出る方は、 普段使用している靴も確認することがあります。
資料が手元にない場合は、病院でどのような説明を受けたのか、 分かる範囲でお聞かせください。
整形外科で診断を受けているか、どのような動作で困っているかを LINEでお知らせください。確認できる範囲で、 当院で行えるサポートについてご案内します。
痛みの強い変化がある場合は、LINEでの相談を待たず、 医療機関へご相談ください。
